第36章

久世美月は砕け散ったルビーのペンダントを見つめ、涙の粒を頬からぽろぽろとこぼした。

「お姉ちゃん……私のことが気に入らないなら、叩いても罵ってもいい。でも、このルビーのペンダントは……お父さんが私のために、手ずから彫ってくれたものなの……」

「どうして……投げて割るなんて……」

泣きじゃくりながら、蒲柳のように頼りない身体を床へ落とし、膝をつく。身を屈め、散らばった欠片へ手を伸ばし――拾い集めようとした、その瞬間。

三人の兄が眉をひそめ、痛ましげに美月の腕を引いた。

「美月、もういい。傷つくな」

「そうだ、泣くな」

久世湊が宥めるように言う。

「ペンダントなら……また、もっと...

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